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奈良県大和郡山市(JR郡山駅すぐ)
  1. 日本からあいさつが消える!?
 

日本からあいさつが消える!?



今朝、なにげにネットを見ていたら、こんなツィート記事に出会いました。

 

【日本からあいさつが消えるかも!?とあるマンションの住人からの投稿が話題に・・・!!】


この記事の発端は、どうも昨年11月に神戸新聞に投稿された読者記事が、

きっかけのようです。

 

○「知らない人にあいさつされたら逃げるように教えているので、マンション内では

     あいさつをしないように決めてください」 (若いママ住人)

 

○「あいさつをしてもあいさつが返ってこないので気分が悪かった。お互いにやめましょう」(年配住人)

  

 で、どうもこのマンションでは、「理事会」でお互いの「意見が一致」したので、

「マンション内では挨拶をしない」という告知を出す、ということになったらしい。

 

う〜ん、なんとも言いがたし!

どこのマンションか知りませんが、もしこんな告知が掲示板に出ているマンションなら、

わたしなら、そこに住むことをためらうでしょう。

 

ここに住むと、隣でなにが起きても「我、関せず」な環境ですよ、

と教えてくれてるような所に思えるからです。

 

若いママが心配していることもわかります。

この昨今ですから。

幼い子どもがいろんな事件に巻き込まれ、命を落としていますから。

 

しかし

「知らない人に挨拶されたら逃げる」

果たして、この教えは子どもの命や安全をまもるために、本当に有効な手立てなのでしょうか?

ちょっと、短絡的すぎます。

実際、自分が知っている人の数より、世の中、知らない人の数のほうがずっと多いのです。

 

また

年配の方が主張される「意見」の背後にある気持ちは、わからなくもない…

ですが…

 

「あいさつをしても返ってこなくて、気分が悪かったから、マンション内での挨拶はやめる」

これまた、少し感情的に走りすぎていらっしゃるような気がしてなりません。

 

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わたしたち自身が、安心して、気持ちよく暮らしていくために、なにができるのでしょうか?

 

わたしが長年関わってきたCAP(Child Assault Prevention 子ども暴力防止)という

「暴力防止」がテーマの教育プログラムでも、

子どもが(あるいは、結局は大人にとっても)自分の命や安全を守るために、教えていることがあります。

 

  ・「知らない人」には、自分の名前、家がどこか、家族のことなど、言わない。

 

  ・「知らない人」の多くは、いい人だけれども、

   それでも自分が、このひとヘンだな、怖いなと感じたら、

   「知らない人」とは一定の物理的に距離をとる。

   みだりに近づかないことで、逃げようと思えば、すぐに逃げられるから。

 

  ・ある一定の距離をとっていても、挨拶はできる。

   (挨拶もしてはいけない…と伝えているわけではないのです)

   しかし、もし仮にやっぱり、知らない人だし、このひとヘンだな、怖いなと感じたら、

   無理やり挨拶をしなくてもいい。

 

と、伝えています。

 

このようにお話すると、CAPの大人向けセミナーでは、ときおり

「そんなことをしていたら、挨拶もできない、しつけのなっていない子どもに、なりませんか。

挨拶されても返さない子ども、って失礼な子どもですよね」

 

と意見をいただくことがあります。

わたしたちはそのとき、こんな風にお伝えします。

 

「大人でも、初対面の知らない人にいきなり近距離に寄ってこられたら、

ちょっとヘンだな、とか怖いな、とか感じませんか?

 

身体の小さな子どもたちが、いきなり自分たちより大きな大人に近づかれると、

大人が思うより以上に、近づかれたように感じ、威圧感を感じ、不安になります。」

 

人間関係を作っていくために、挨拶は大切です。

しかし、安心・安全のないところに、人間関係は作られません。

大人でも「この人は自分にとって、安心だ、安全だ」と感じられ、思えてはじめて、

近づいていくことができるはずです。

 

地域の大人が、子どもたちを地域で守る、という目線に立っていただくなら、

まずは、挨拶をしない子ども=失礼な子ども、ということではなくて、

子ども自身(相手)が安心だと思える関係作り、環境作りから、と思うのです。

 

たとえ、最初は子どもは挨拶を返してくれなくても、

いつも出逢う、おじいちゃん、おばあちゃん、おじちゃん、おばちゃんが、

にこやかに挨拶をしてくれる。

 

無理に近づいてくるわけではないけれど、(大人が)挨拶はちゃんとしてくれる。

 

子どもにとって、最初は「(その大人は)知らないひと」かもしれないけれど、

どうも「挨拶」くらいはしてもいいかな、あの人は、怖いひとではないらしい。

 

そんなところから、

少しずつ、ご近所さんとの繋がりができてくると思うのです。

 

子どもから挨拶が返ってこなくても(無視されたら、悲しいし、ムッともするでしょうが…)、

「そんなことなら、挨拶は不要だ!近ごろは挨拶もできない子どもばかり!親のしつけは一体どうなっている!」

と、キレないでいただきたい…

 

結局は、挨拶もしない住環境を作ることは、

そのこと自体が、そこに住む自分自身に返ってくるのだと思います。

高齢になって、部屋で倒れていても長期間、誰からも気づかれない…孤独死している。

そんなことにも、なりかねません。

 

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一方で、【自分の命や安全を守る】という意味では、

ヘンだな、怖いな、と感じる感性が大事です。

 

知らない人には、自分のことは話さなくていい、物理的な、距離をとっておこうね、

なによりも、子どもが「知らないひと」に出逢って、ヘンだな、怖いな、と感じたら、

愛想よくしなくていいし、話さなくていいし、その場からすぐに逃げるんだよ、

と教えることは、有効だと思います。

 

子どもに「知らないひとに挨拶されたら、逃げる」という短絡的な教えでは、

子どもの命や安全をまもるために、有効ではないと思います。

 

親はずっと子どもの後をついていくことはできません。

ひとが自分で自分を守るために欠かせないのが、

自分自身の感性(ヘンだ、怖い、これは嫌だ)なのです。

これは、子どもだけではなくて、大人にとっても同様です。

 

そして、自分たちの住む環境の安心・安全作りをめざすなら、

まずは大人から、親からご近所さんと「挨拶から繋がる」って、いうのが大切だと思うのです。

(大人の場合は、そこがどうしても安心・安全じゃない、と思えば、引越しもできます)

 

ネット社会である昨今、便利なことも増えましたが、

リアルなレベルでの、豊かで安心して生きるための人間関係作りが、

本当に問われている世の中だと、思います。







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